被相続人が所有していた財産や権利義務はほとんど全て相続財産となるため(民法896条参照)、相続財産には不動産や預貯金などのプラスの財産だけでなく、連帯債務や借金などのマイナスの財産も含まれます。
よく見落としがちなのが、ゴルフ会員権などの利用権や著作権・特許権、株式、損害賠償請求権などの権利です。これらの権利も相続の対象となるため、財産目録を作成する際はこれらの権利も忘れずに記載しましょう。
相続財産の対象とならないものは、「被相続人の一身に専属したもの」です(同条但書)。この「一身に専属したもの」のことを一身専属権といい、一身専属権とは、被相続人以外の者に帰属させるのは権利の性質上適切ではないものをいいます。
例えば、自動車の運転免許や、弁護士・司法書士などの資格、生活保護受給権などが一身専属権に当たります。
また、日本固有の慣習上、墓石や仏壇などの祭祀財産は例外的に相続財産の対象にはなりません。なお、この祭祀財産は相続税の対象にもならないことにも注意です。
司法書士小川淳事務所は、事務所所在地である柏市をはじめ、流山市、松戸市、我孫子市、野田市など千葉県、埼玉県、茨城県の法務相談を承っております。
当事務所は、相続登記や相続人調査、相続関係説明図の作成など、相続手続きに関するさまざまなお悩みにお応えします。また税理士などの他士業とも連携し、幅広いニーズに対応しています。
地域密着の司法書士として丁寧かつ迅速な処理を行います。相続や・不動産登記などの手続きは当事務所にお任せください。
相続財産とは
司法書士小川淳事務所が提供する基礎知識
-
相続人調査と財産調査
相続が開始したらまず、「相続人調査」と「相続財産調査」を行いましょう。 「相続人調査」とは、遺産分割...
-
権利登記とは
権利登記とは、当該不動産に関する権利関係を記述した登記です(不動産登記法2条8号参照)。所有権保存登記...
-
家族信託と税金
家族信託は、通常の相続や贈与とは異なるため、どのような税金がかかり、誰が納税者となるのかが分かりにくい...
-
不動産の名義変更(相続登記)
■相続登記とは 相続登記とは、亡くなった方の名義になっている土地・家・マンションなど不動産の名義を、相...
-
遺贈の登記
遺贈とは、遺言による財産の贈与のことをいい、財産を与える相手方の同意を得ないで行うことができるのが特徴...
-
遺産分割協議に必要な書類
遺産分割協議は、相続人全員が遺産の分割を協議し、その全員の同意のもとそれぞれの遺産の取り分を決める話し...
-
遺産分割協議書の作成を...
■遺産分割協議書 被相続人が死亡し、遺書を残していなかった、法定相続とは異なる遺産分割を行う等の場合に...
-
医療法人の設立手続き
医療法人の設立手続きは非常に複雑です。一般的な法人は設立登記を行えば、とりあえずは法人が設立されますが...
-
抵当権抹消の登記
ローンを組んで住宅を購入した場合などには、その建物に抵当権が設定されることがあります。この抵当権は、債...